パフォーマンス評価

基本的な要求事項として、"パフォーマンス評価" が附属書SLに構成されました。

 

各ISOマネジメント規格の共通テキストとなる附属書SL。
今後、ISOのマネジメント規格を改正又は新規作成する場合は、この附属書SLを必ず使用しなければ

いけないことになりました。

 ※ 2015年改訂予定のiso9001では、附属書SLに順じ構成、改訂されます。


パフォーマンス評価の重視

 現行規格のISO9001には、QMSが効果的に実施され維持されているか、また、ISO14001には、

環境パフォーマンスという監視・測定項目がありますが、2015年版では、「箇条9パフォーマンス評価」と

いう大きな項目となって、さらに重要視されます。
 具体的な要求事項としては、品質又は環境パフォーマンスの評価を行うことを要求していますが、これは、

組織が実施した結果に対して、その出来映えや効果を評価するということがより明確化された要求事項となりました。
※ ISO27001:2013 ,39001:2012 では、既に採用されています。


パフォーマンス評価 ?      パフォーマンス評価には2面性があります。

 ① パフォーマンス評価    規格要求事項に沿って、管理策を整備、実施、維持しているか

 ② 有効性評価        その管理策は有効か、改善の余地はないか、陳腐化していないか

QMS,EMSでは2面評価が必要です。

 ISO9000等、他の規格では、推奨管理策は用意されておらず、管理策は組織自ら管理策を考えなければなりません。

 従って、その有効性についても評価しなければなりません。

 一方、 ISO27001では、附属書Aの管理策をベースに、運用環境を整備、実施、維持すれば有効だとされています。

 従って、内部監査では、① パフォーマンス評価が重視されます。