貨物自動車運送事業安全性評価事業  (Gマーク制度)

 Gマークは、全国貨物自動車運送適正化事業実施機関(全日本トラック協会)が認定・交付する「安全性優良事業所」のシンボルマークです。

 

 この貨物自動車運送事業安全性評価事業は、利用者がより安全性の高い事業者を選びやすくするとともに、事業者全体の安全性の向上に対する意識を 高めるための環境整備を図るため、事業者の安全性を正当に評価し、輸送の安全の確保に積極的に取り組んでいる事業所を認定する制度です。

安全性優良事業所とは

  •   荷主企業がより安全性の高いトラック運送事業者を選びやすくするために、全国貨物自動車運送適正化事業実施機関(全日本トラック協会)が厳しい評価をし、認定した事業所です。
  • マークは安全性優良事業所のみに与えられる安全・安心・信頼の証しです。

キメ細かな認定対象

  •  安全性優良事業所の認定の対象となるのは会社単位ではなく、事業所単位で、平成25年3月18日現在、18、107事業所のトラックがマークを付けて走っています。有効期間は2年間等です。

公平な評価

  •  応募された書類は、都道府県トラック協会で受付、全国実施機関で審査を行い、安全性評価委員会で公平に評価されます。委員会は、学識経験者、労働組合関係者、荷主団体、一般消費者、国土交通省職員及び全国実施機関担当役員で構成されています。

 

3テーマ38項目の厳しい評価

  •  「安全性に対する法令の遵守状況」「事故や違反の状況」「安全性に対する取組の積極性」の3テーマに、計38の評価項目が設けられています。100点満点中80点以上(詳細は下図参照)の評価点数を取得した事業所が安全性優良事業所として認定されます。

 

たとえば、このような評価項目が設定されています

  • 過労防止に配慮した勤務時間、乗務時間を定め、これを基に乗務割が作成され、休憩時間、睡眠のための時間が適正に管理されているか。
  • 定期点検基準を作成し、これに基づき、適正に点検・整備を行い、点検整備記録簿等が保存されているか。
  • 乗務員に対する輸送の安全確保に必要な指導監督を行っているか。
  • 乗務等の記録(運転日報)の作成・保存は適正か。
  • 事業所内で安全対策会議 (安全に関するQC活動 を含む。)を定期的に実施 している。
  • 点呼の実施及びその記録、保存は適正か。
  • 平成25年11月30日から過去3年間に、事業所の事業用自動車が有責の第一当事者となる、自動車事故報告規則(国土交通省令)第2条各号に定める事故がないか。
  • 平成25年11月30日において、事業所に、貨物自動車運送事業法に基づく行政処分の点数が付加されていないか。また、点数がある場合には、当該事業所に係る行政処分の累積点数は何点か

 

 

貸切バス事業安全性評価認定制度 ハートマーク制度

 貸切バス事業者安全性評価認定制度は、日本バス協会において、貸切バス事業者からの申請に基づき安全性や安全の確保に向けた取組状況について評価認定を行い、これを公表するもので、平成23年度から運用を開始しました。

 

 これにより、利用者や旅行会社がより安全性の高い貸切バス事業者を選択しやすくするとともに、本制度の実施を通じ、貸切バス事業者の安全性の確保に向けた意識の向上や取り組みの促進を図り、より安全な貸切バスサービスの提供に寄与することを目的としています。

 

 ドライブレコーダーの取り付けなど、安全性の確保のために定められた条件を満たした会社に対して授与されるもので、極めて高度な内容を求められます。

 

評価認定の方法は、

①安全性に対する取組状況

②事故及び行政処分の状況

③運輸安全マネジメントの取組状況

について、日本バス協会において書面及び訪問審査を行い、日本バス協会に設置された学識経験者、有識者、国土交通省、日本バス協会により構成される貸切バス事業者安全性評価認定委員会において、評価認定が行われます。