基本的な取り組み方

 ISO39001規格は、道路を使用する組織が、道路を使用する上での

●リスクを抽出特定し、

●分析評価し、

●リスクに対する具体策を考え(RTSパフォーマンスファクター)、

●実行する

という内容は、ISO14001やOHSAS18001に近い考え方を持っています。

 共通テキストを導入した規格ですので、今後他のマネジメントシステムとの統合システムとしてもハードルが低いと思われます。

 

 ISO39001は、ISO規格を制定する際に従うルールのひとつである、"ISO/IEC Directives(専門業務用指針)補足指針"の附属書SL(ハイレベルストラクチャ、共通テキスト)を取り入れたISO規格です。

 

RTSパフォーマンスファクターとは

 道路を使用する上でのリスクを特定し、評価する中で、組織が考慮すべき、道路交通安全に関連する測定可能な課題(現状分析)と解決策、低減策を指します。

 

 ISO39001規格では、

・安全速度

・使用道路のルート

・運転者の順応性(疲労、アルコール・薬の使用含む)

~ ・衝突事故発生後の対応に至るまで、

10の中間安全成果ファクターを挙げており、この他のRTSパフォーマンスファクターを追加してもよいとしています。

 

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ISO39001 :道路交通安全(RTS)マネジメントシステム)では、

       RTSMS (Road traffic safety management Systems

一連のPDCAサイクル、特に計画段階、改善段階でのリーダーシップ(経営トップの積極的な関与)を重要視しています。

 

<PDCAサイクル>

●リスクアセスメント (PLAN)

 リスクを抽出、評価の上での課題(RTSパフォーマンスファクター)を決定

●リスク対応計画 (PLAN)

課題の解決案・低減策を具体的に考え、効果の判断基準を決定し、

優先順位を付けて、目的・目標に展開し、実施計画を策定

●実行 (DO)

 計画に対する実行と支援するための環境整備

●分析、評価 (CHECK)

 実行状況の監視測定と分析評価・見直し

改善 (ACT)